「オーディオEXPO 1999」レポート 2


名器A-BX10  TEACの名器A−BX10。 初日は上に掲げた写真のスーパーツイータのデモしてたけど、 土曜はスターリングのみで鳴らしてた。
 現行機種のA−BX10IIは持ってきてさえいない。 「スピーカのデモしてるのにアンプの事ばかり訊かれます」 なんてマヌケな奴らだ。自社製品がどんなに素晴らしいかも知らずに。
Pastral Symphony 28KB   パストラル・シンフォニーのMicropure方式小型SP。 ウーファの周りに隙間を空ける事でバスレフ箱内の詰まりを取り、 音をスッキリさせると同時に 振動板の振幅を大きくする事でトータルの低音の音量を上げるのに成功。
 オープンブースながら開場で「よい音だ」と感じさせてくれた数少ないブース。
サラウンダー 32KB  ゼネラル通商ブース、ゼンハイザーの「サラウンダー」。 HPとSPの中間。重さ1Kg弱、重くはない。 日本の住宅事情には合いそう。でもちょっとうざったいかも。
 価格は本体4万、コントローラ2万ぐらいらしい。 サラウンド対応のAVアンプ持ってる人は本体だけでOK。
1bitでパワーアンプまで 101KB  シャープ ではSACDの信号を1bitのままパワーアンプまで伝送するフル1bit システムを提唱。2.8MbpsのPDMは案外悪くない音を聴かせてくれた。
 でも「案外悪くない」程度でアンプ35万、CDプレーヤ25万はとても 出せません。HDCD で当分もたせて、DVD-AUDIOへ行こうよ。
国産百万円SP 32KB  TAOCでおなじみアイシン高岡はSP自体を自社で納得いくまで詰めてみた。 昨年はまだ参考出品だったが今年は製品を出品。価格は1本百万円。
 TAOC仕様のハイカーボン鋳鉄50Kgを内蔵するエンクロージャは 余計な振動の発生をシャットアウトしつつ信号に含まれる本来の響きは殺さない。 「立ち上がり」だけではなく「立ち下がり」も重要と追い込んだその音は 僕の求める音にかなり近い。凄まじく鮮明でありながら、眠れるブースだった。 朝早かったのでふたりとも眠かったのだが、他のブースでは刺激的な音で 眠れたものではなかった。
 展覧会なれば「聴く」ではなく「見る」ための催しと解ってはいるが、 こうして「いい音」を聴かせてくれるブースもたまには、ある。嬉しい。
 日立電線が来てないのが残念だ。